賃金調査・企業の賃金動向を紹介―2023年4~6月掲載記事を振り返る

2023.08.15 【労働新聞 賃金調査】
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『労働新聞』で配信したニュース記事の中から、2023年4~6月に公開しました賃金調査の記事をまとめて紹介します。関西地域のモデル賃金、ITエンジニアのモデル賃金、毎月勤労統計調査(令和4年平均・確報)――などについて掲載しました。

厚労省 令和4年賃構調査(概況)/フルタイム男性 ピーク時41.7万円に 若年層で2%超伸びる
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査(概況)」によると、一般労働者・男性の所定内賃金は34.2万円(前年比1.4%増)だった。年齢階級20~39歳において2.2~2.7%増とめだって伸びている。

厚労省 令和4年賃構 新規学卒者の賃金/大卒・男性で23.0万円に 大・中企業で4000円増加
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、通勤手当を含む男性の新規学卒者の所定内賃金(同年3月卒)は、大卒23.0万円、高卒18.3万円だった。大卒では1000人以上の大企業で23.5万円、100~999人の中企業で22.9万円、10~99人の小企業で21.9万円となっている。

厚労省 令和4年賃構調査(職種別)/SE所定内 男性は34.6万円に 女性・看護師が30.5万円
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、役職者を除いた男性の職種別所定内給与は、社内システムエンジニアを含む「ソフトウェア作成者」が34.6万円、「自動車組立従事者」が27.9万円、スーパーや小売店の「販売店員」が25.2万円だった。

中労委 令和4年賃金事情調査/大手の大卒モデル賃金 55歳61万円がピーク 35~45歳のみ前年比減
大手企業の賃金実態を調べている中央労働委員会の「賃金事情調査」によると、大学卒の事務・技術(総合職)のモデル賃金は、22歳が22.5万円、35歳が39.2万円、45歳が54.1万円、ピークの55歳が61.2万円だった。

厚労省 令和4年賃構 役職者・標準者賃金/中企業課長 所定内賃金46.3万円に 大企業とは22%の格差
課長級の所定内給与は、大企業が59.2万円、中企業が46.3万円、小企業が39.3万円に――厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、課長級の規模間格差は大企業の水準に比べて中企業は22%、小企業は34%低くなっている。

厚労省 令和4年度下半期 中途採用時賃金/常用者男性 専門・技術職31.0万円に 生産工程職で22.7万円
厚生労働省が集計した令和4年度下半期の「中途採用者採用時賃金情報」によると、常用者・男性の職業別平均賃金は、専門的・技術的職業31.0万円、生産工程・労務の職業22.7万円、輸送・機械運転の職業25.1万円だった。

厚労省 令和4年・都道府県別賃金/男性所定内 東京・中企業39.3万円に 大阪とは4.5万円差に
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」の都道府県別集計によると、中企業で働く男性・一般労働者の所定内給与は東京39.3万円、大阪34.8万円、愛知32.8万円だった。

厚労省・令和4年 短時間労働者の賃金/短時間女性 東京の時間給1530円 大阪、愛知は1300円台
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によると、短時間労働者・女性の1時間当たりの所定内給与額は1270円だった。都道府県別では、東京1530円が飛び抜けて高く、大阪や愛知が1300円台で続き、東北や九州の各県は1100円前後に集中している。

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