「リスキリング」関連ニュースまとめ【2023年1~6月】
『労働新聞』で配信したニュース記事の中から、2023年上半期に公開しました「リスキリング」に関連する記事をまとめて紹介します。
リスキリングを支援 協議会設立し強く推進 茨城県
茨城県は、リスキリングを強く推進するため、産官学で構成する協議会を設立した。リスキリングに意欲的な人材を後押しする仕組みづくりや、県全体でリスキリングを推進していくための環境整備などに取り組み、円滑な労働移動の実現をめざす。
すべての階層で能力開発を 加速する変化に対応 厚労省・労政基本部会報告書(素案)
厚生労働省は、加速する経済・社会の変化のなかにおける労働政策の課題について、労働政策審議会労働政策基本部会の報告書(素案)を作成した。
育成プログラムを無償提供 デジタル推進人材 AI構築の実践演習 経産省
経済産業省は、組織の変革とDX推進を主導する人材の育成を後押しするため、AIの構築やデータ分析の手法を学べるプログラムの無償提供を開始した。
労働市場政策 能力開発・職種転換支援を 社会保障改革で提言 令和臨調
財界、労働界および学識者ら100人超の有志による令和国民会議(令和臨調)は、社会保障制度改革に関する提言を公表した。今後予想される労働移動に向けて、能力開発や職種転換を伴う就業を支援する積極的な労働市場政策を推進するよう求めた。
リスキリング推進 専用講座を7つ開講 相談窓口設け助言も 神奈川県
神奈川県は、中小企業における業務効率化や人材育成を後押しするためリスキリング推進に乗り出した。製造業や建設業向けに、職務能力向上に関する講座を拡充し、新しく「リスキリング」のメニューを設けた。
企業・大学のマッチング強化を 学び直し推進へ提言 産学協議会報告書
経団連と国公私立大学で構成する「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」は、産学協同による人材育成の活性化に向けた報告書を公表した。
リスキル事例共有へ 45自治体と交流会発足 ベネッセHD
㈱ベネッセコーポレーション(岡山県岡山市、小林仁代表取締役社長)は、埼玉県や名古屋市などの45自治体ともに「全国自治体リスキリングネットワーク」を発足した。
失業給付受取までを短縮化 学び直しが条件に 政府・新しい資本主義実現会議
政府は新しい資本主義実現会議を開き、「三位一体の労働市場改革の指針」を取りまとめた。構造的な賃上げを通じ、日本企業と外国企業間に存在する同一職務の賃金格差を縮小することを目標に設定。
リスキル実施は18% 組込みソフト業界を調査 IPA
(独)情報処理推進機構(=IPA、齊藤裕理事長)が産業機械などを制御する組込みソフトウェア業界に行った調査によると、人材の確保・強化のための取組みとして、「社内人材のリスキリング」を実施している企業の割合は18%だった。
労働移動円滑化 モデル就業規則改正へ 退職金の減額見直し 政府・骨太方針を閣議決定
政府は6月16日、政策の指針となる「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)を閣議決定した。「新しい資本主義の加速」を柱に、成長分野への労働移動の円滑化やリスキリングによる能力向上支援など労働市場改革を進め、構造的に賃金が上昇する仕組みを構築するとした。
非正規向け公的訓練 柔軟な日程・手法を検討 受講しやすさカギに 厚労省
非正規労働者のキャリアアップをめざし、柔軟な日程・手法による職業訓練に――厚生労働省は「公的職業訓練のあり方に関する研究会」(座長・今野浩一郎学習院大学名誉教授)を設置し、在職者に対する公的職業訓練の強化に向けた検討を進めている。