【特集1】リーダーシップ強化し安全文化変革へ 「NABIS」を軸に活動展開 高リスクの低減めざす/日本板硝子
日本板硝子㈱(本社:東京都港区)では、「安全文化の変革」をテーマに掲げた安全衛生活動「NABIS」を展開している。重要視するのは、管理監督層と現場第一線で活躍する職長が発揮するリーダーシップ。リーダーの役割を明確にし、不安全状態の改善と従業員の安全意識向上へとつなげている。コミュニケーションを意識した巡視や「高リスクの低減」「4Ways」などの活動を基礎に、潜在するリスクを低減し労働災害を未然に防ぐ体制づくりをグループ全体で進めている。
「ゼロ災害」から活動を転換
日本をはじめ、欧州、北南米、アジアに主要な製造拠点を持ち、建築用ガラス・自動車用ガラス・高機能ガラスの事業を展開する日本板硝子(NSG:NipponSheetGlass)。会社の経営規範であるサステナビリティポリシーには、「『事業は人なり』の信念の下、従業員の安全と健康を最優先し、従業員が一人ひとりがその可能性を最大限に発揮できる職場環境を整備する」と掲げ、労働災害の未然防止に向けた活動を推進している。
「長年継続してきた取組みにより、グループのほとんどの事業所がゼロ災害を達成するなど、労働災害は減少を続けている。しかし、グループ全体の災害発生件数はここ数年下げ止まりの傾向にもあり、活動の転換が必要になっていた」と全事業所の安全を見ているサステナビリティー部安全担当の二神亨さんが説明する。たとえ労働災害が起こっていなくても継続的にきめ細かくリスクを下げて、その状態を維持する。そうした考えから、…
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