滑りとつまずきマットで解消を 彦根労基署・事例集
2023.10.02
【労働新聞 ニュース】
滋賀・彦根労働基準監督署(古川八三署長)は、管内で転倒災害が増加傾向にあることを受け、事例集を作成して対策を呼び掛けている。転倒災害の主な要因である「滑り」、「つまずき」、「踏み外し」、「人や物への接触」の4つの視点から、管内事業場での実際の好事例をまとめている。
滑りとつまずきを同時に防ぐ方法として、小さな段差にマットを設置する取組みを紹介した。段差の解消だけでなく、台車の車輪や靴裏の水分を吸収することができる。床が水で滑りやすくなる状況を防ぐ効果があるとした。
衝突対策では、死角になる場所へミラーを設けることを勧めている。通路の曲がり角に大きめの円柱形エアクッションを設置することも有効だとした。労働者がエアクッションを避けて歩くようになるため、労働者同士の出会い頭の衝突防止に効果的だという。
令和5年10月2日第3419号4面 掲載