労災かくし排除 リーフで呼掛け 千葉労基署
2023.10.11
【労働新聞 ニュース】
千葉労働基準監督署(市倉健人署長)は、2年連続で労災かくしの書類送検が発生したことを受け、リーフレットを作成し、管内事業場へ労災かくしの排除を呼び掛けている。
同労基署によると、発注者からの叱責や工事受注の減少を恐れ、労災の発生をかくすケースが多いという。リーフレットでは事業者に対し、労基署へ労働者死傷病報告を確実に提出するよう求めた。労基署のほか、発注者などの取引先への報告の徹底も促している。報告を受けた取引先に対しては、労災を責めるのではなく、状況把握と適切な事後対応を行うよう働き掛けた。
労災発生時の対応手順も解説した。最優先となる被災者の救護では、二次災害の発生防止のため、安全な経路や救護方法の確認が必要とした。注意を要する例として、目に見えない危険が含まれる酸素欠乏や感電を挙げている。
令和5年10月9日第3420号3面 掲載