育休研修を拡充 対象別3種類に 高知県
2023.10.06
【労働新聞 ニュース】
高知県は、男性の育児休業取得率向上に向けた雇用環境整備の一環として、企業が従業員を参加させることができる3種類の研修プログラムを提供している。それぞれ全従業員、若手従業員、育児休業取得者を対象としており、2種類以上に参加した企業は、テレビ番組内で自社の取組みをアピールする機会を得る。
育児・介護休業法の改正により、企業は育休・出生時育休(産後パパ育休)に関する研修の実施、相談窓口の設置、取得事例の収集・提供、制度や方針の周知の措置のいずれかの措置を行う必要がある。プログラムへの参加は、「研修の実施」に該当する。
1種類への参加でも法令上の義務を果たしたことになるが、職場全体の理解を深めるため、同県は3種類すべてに参加することを推奨している。研修自体は以前から定期的に開催していたが、対象を3種類に分け、複数参加することにインセンティブを付けたのは今年度が初めて。
令和5年10月9日第3420号4面 掲載