トラックGメン 荷主へ“注意” 前年度の4倍 国交省
2023.11.01
【労働新聞 ニュース】
「トラックGメン」創設から2カ月間で、悪質な荷主を注意する“働き掛け”の件数が前年度1年間の4倍に――。国土交通省は、荷主企業や元請事業者を監視するトラックGメンの活動実績を発表した。トラック運転者を不当に長時間荷待ちさせたなどの疑いがある事業者に対し、書面などで注意喚起し、協力を求める“働き掛け”を実施した件数は9月末現在で120件に上っている。昨年度1年間の26件から4倍強に増加した。とくに疑いの強い事業者に是正を求める“要請”は5件だった。
全国162人からなるトラックGメンは、荷主側に起因する長時間の荷待ち、運賃の不当な据置きを是正するため、今年7月に創設。全トラック事業者に書面調査を進めている。11~12月を「集中監視月間」とし、書面調査の結果に基づいて荷主に対する働き掛けや要請を強化していく。
令和5年10月30日第3422号3面 掲載