計数補助に機器導入 障害配慮が業務効率化に 神奈川県・フォーラム
2023.10.27
【労働新聞 ニュース】
神奈川県は10月18日、障害者雇用の理解促進のため、産業人材育成フォーラムを開催した。障害者雇用がもたらす経営改善効果をテーマに、基調講演や事例発表を実施した。
事例発表では、金属プレス加工事業を営む㈲川田製作所(小田原市、17人)の川田俊介代表取締役が登壇した(写真)。同社の作業員は、製品にキズや変形などの不良があった場合、不良の種類に応じて不良品数を報告する必要がある。数を数えることが苦手な知的障害者に手動式カウンターを用意したところ、健常者の作業員からも導入を希望する声が上がったという。同代表取締役は、「全作業員に導入することでカウントの手間が減り、ミスの減少にもつながった」と効果を強調した。
令和5年10月30日第3422号4面 掲載