特別条項の適用6カ月超え送検 呉労基署
2023.11.20
【労働新聞 ニュース】
広島・呉労働基準監督署(堀江昭爾署長)は、36協定で定める限度時間を超える時間外労働を、年間6カ月を超えて行わせたとして、機械器具製造業の㈱広エンジニアリング(広島県呉市)を、労働基準法第32条(労働時間)違反の疑いで広島地検呉支部に書類送検した。
同社は、特別条項付の36協定を締結し、1カ月の時間外労働の限度時間を超えて労働させることができる回数を、年間6回までと定めていた。令和4年7~12月の間、金型の製造などに従事する労働者4人に対し、6回を超えて時間外労働を行わせた疑い。
同労基署によると、同社には数年前から同様の違反があったという。複数年にわたり是正指導を行ってきたが、違反が繰り返されることから、送検に踏み切った。「長時間労働に対しては送検も含め、厳正に対処していく」としている。
【令和5年10月20日送検】
令和5年11月20日第3425号4面 掲載