【特集1】非定常作業観察し問題を指摘 協力会社の安全確保へ改善図る 不安全行動防止に指差呼称定着運動も/三菱ガス化学株式会社山北工場
2023.11.28
【安全スタッフ 特集】
三菱ガス化学株式会社山北工場(神奈川県足柄上郡、以下山北工場)では、工場の保安防災部会が中心となって、協力会社の非定常作業を観察する取組みを進めている。普段の巡視で見つかりにくい不安全状態や作業を把握し情報提供することで、危険低減につなげるのが狙いだ。さらに重大ヒヤリをきっかけに指差呼称の定着推進運動も展開し、安全意識の低下を防止している。
保安防災部会が安全活動を牽引
山北工場は、日本初の電解法過酸化水素の製造工場として長い歴史を持つ。現在は半導体・電子部品産業に使われる超純過酸化水素、化学研磨液を始めとした製品を製造しており、協力会社を含めて約150人が働いている。
工場の経営方針には、「無事故・無災害の継続と安定生産」を掲げ、安全文化を根付かせて、安心して働ける職場とするために、安全衛生を含むRC活動を推進している。
同工場では休業無災害の継続が18年目を迎えている。その原動力となっているのは、…
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2023年12月1日第2439号 掲載