違反率9割超える 運送事業場の監督結果 北海道労働局

2023.11.27 【労働新聞 ニュース】
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 北海道労働局(三富則江局長)は、トラック、バス、タクシーなど自動車運転者を使用する事業場を対象に、昨年行った監督指導の状況を公表した。調査した184事業場のうち、90.8%に当たる167事業場で、労働基準関係法令違反を確認した。9割を超えたのは、昨年(91.4%)に引き続き2年連続。

 違反率を項目別にみると、36協定の範囲を超えた時間外労働に従事させるなど、「労働時間」が59.2%で最も高い。次いで、割増賃金の未払いといった「割増賃金」関連が32.1%で続いている。

 改善基準告示の違反率は67.9%(125事業場)に上った。項目別の違反率は、1日当たりの最大拘束時間が49.5%、1カ月当たりの総拘束時間が39.7%となり、拘束時間に関する違反がめだっている。

 同労働局は今後、管内事業場の労働時間削減の好事例を紹介するなど、周知啓発に努めていくとしている。

令和5年11月27日第3426号4面 掲載
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