建設現場の半数超に違反 墜落防止措置が実施されず 北関東3労働局
2024.01.11
【安全スタッフ ニュース】
群馬労働局、茨城労働局、栃木労働局の北関東3労働局は、昨年末に実施した建設現場に対する一斉監督の結果をまとめた。合計387現場を監督し、206現場で労働安全衛生法令違反が見つかっている(違反率53.2%)。
主な違反事項では、墜落災害の防止に関するものが108件で最も多かった。建築中建物の外部足場に手すりなどの墜落防止措置が講じられていない、建物屋根上など高さ2m以上の作業床の端に墜落防止用の手すりが設けられていないなどの違反が目立っている。その他の違反には、ドラグ・ショベルなど建設機械の作業で災害防止措置が講じられていなかったものが38件、飛来・崩壊災害の防止が23件 、作業主任者選任と職務履行確保に関する違反が22件などがあった。違反のあった現場のうち42現場には、足場への立入禁止や変更措置の実施などを命令している。
監督指導は、年末の労働災害防止を目的に3労働局が時期を揃えて実施したもの。監督結果を踏まえ、事業者団体や公共工事発注機関に対し、労働災害の未然防止について協力を依頼していく。
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