【特集1】ヒヤリハット見える化で類似災害予防 作業船上の危険を分かりやすく 動画による手順振り返りも/㈱西村組

2024.01.11 【安全スタッフ 特集】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

 作業船を使った海上工事を行う㈱西村組(北海道紋別郡)は、作業を進めるうえで注意すべき点を図や写真で伝える「見える化」の取組みを推進している。ヒヤリハット事例を図付きで説明する資料の作成や、写真を使った重機の死角の安全教育、作業動画の振り返りによる安全な作業手順の確認、転倒危険場所へのペイントによる注意喚起など、さまざまな工夫が、作業船の災害ゼロへとつながっている。

視覚的に災害の危険を説明

 港や防潮堤の建設などの海洋土木工事を中心とした専門性の高い工事を行う西村組。海上での工事では、作業船と呼ばれる大型の船を海に浮かべ、海底の土砂をさらう浚渫工事や漁礁ブロックの設置などを行う。作業船でのゼロ災害を目指す取組みを推進するなかで、ここ数年は注意すべき情報を視覚的に知らせる「見える化」の活動や人の自発的な行動を手助けするナッジ効果を使った表示の工夫を取り入れている。

 

下記の図は、同社の作業船第77西村号で行っている見える化の一例。事故や労働災害につながる寸前で回避した「ヒヤリハット」の事例を作業員から聞き取り、図に起こしたものを甲板上や休憩所に掲示した。例えば、事例①では、甲板上を急いで走っていた作業者が、走りながら手すり台を掴んだ勢いのまま手すり台ごと倒れそうになった。このヒヤリハットを教訓に、作業中は走らずに落ち着いて行動するよう改めて周知した。合わせて、手すり台を固定する措置も講じている。

事例①

 また、ケーブルを引き上げる作業では、…

この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

安全スタッフ電子版へログイン

安全スタッフ電子版は安全スタッフ購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

2024年1月15日第2442号 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。