17歳に坑内作業崩落事故で送検 いわき労基署
2024.03.04
【労働新聞 ニュース】
福島・いわき労働基準監督署(針生達矢署長)は、18歳未満の労働が禁止されている坑内作業に17歳の労働者を従事させたとして、建設業の㈱我妻組(山形県米沢市)と同社工事部長を労働基準法第63条(坑内労働の禁止)違反などの疑いで福島地検いわき支部に書類送検した。昨年8月、東日本大震災による地盤沈下の修正工事中に、当時満17歳だった労働者が生き埋めとなり死亡した。
ガス会社敷地内のガス充填場の地下を掘削し、作業杭を建設する作業を行っていたところ、建物基礎下部のコンクリートが崩落し、下の横坑にいた労働者が生き埋めになった。坑内では他に3人が作業していたが、補強材で支えられた盛土の下にいたため難を逃れた。
同社と同社職長に関しては、ずい道支保工を設けるなどの崩落を防止する措置を怠ったとして、労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反でも立件した。
【令和6年2月19日送検】
令和6年3月4日第3439号4面 掲載