【特集1】DXで進化する 安全教育・安全管理 VRを使い危険予知訓練/NTT東日本 神奈川事業部 AI活用した見守り技術公開/NTT東日本 埼玉事業部
安全衛生にもDX(デジタルトランスフォーメーション)の技術を導入することで、現場に近い感覚で安全教育を行ったり、生じた危険に対して早めに注意喚起をしたりすることが可能になる。今号特集Ⅰでは、NTT東日本の神奈川事業部と埼玉事業部の取組みから、最新の安全教育と安全管理を取り上げる。神奈川事業部では、バケット車による配線作業など14のシチュエーションをVRで再現し、危険予知訓練に活用する。埼玉事業部では、施工業者や自治体向けにDX技術の体験会を開催。社内で作成したAIによる見守りやKYレベル判定など、安全性向上につながる技術の普及を図っている。
VRを使い危険予知訓練/NTT東日本 神奈川事業部
視点切り替え作業の不備を探す
作業状況を描いたイラストや写真を見ながら、作業内容に潜む危険を見つける危険予知トレーニング(KYT)。NTT東日本 神奈川事業部では、設備保守社員を対象とした安全教育の一環として、バーチャルで再現した仮想の作業場所でのKYTを実施している。受講者はVRヘッドセットを装着し、仮想空間内で視点を切り替えながら、危険と思われる箇所を指摘していく。作業の想定をVR空間に置き換えて行うことで、よりリアルな危険予知訓練が可能になっている。
バケット車による配線作業を再現したVR(画像1)では、バケットから身を乗り出して作業していないか、作業前に検電を実施しているか、墜落制止用器具(フルハーネス)や保安帽を正しく着用しているか、バケット部が保安柵からはみ出して作業をしていないかなど、労働災害を防止するうえで基本となる確認ポイントを設定した。
画像2は、車体周辺に視点を移したところ。…
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