【特集2】荷役作業の災害 図や写真で共有 1700件の事故事例活用 港湾災防が型別に対策示す
港湾貨物運送事業労働災害防止協会は、港湾荷役作業の墜落・転落災害、はさまれ・巻込まれ災害など 事故の型別に事例と対策を示した「労働災害防止活動支援資料」を作成し、会員企業などに提供している。もともと会員企業から収集していた災害データを活用したもので、1700件ほどある事故事例から抽出したものだ。コンテナ船のデッキ上からの墜落や、コンテナを固縛するラッシング作業での転落などの事例を図や写真入りで解説。併せて災害防止のポイントと再発防止対策を紹介している。会議やパトロール時に活用されるなど好評だという。
4種類の手引きを作成
港湾貨物運送事業労働災害防止協会(略称「港湾労災防止協会」)は、港湾貨物運送事業者が会員となって組織された労働災害防止団体。「港湾貨物運送事業労働災害防止規程」をはじめ、港湾で働く労働者の安全と衛生を確保するための措置に関する指導と援助を行うなど、労働災害防止に関する自主的な活動を推進している。
「労働災害防止活動支援資料」は、昨年6月に取りまとめたもの。港湾荷役作業の墜落・転落災害、はさまれ・巻き込まれ災害、転倒災害、経験の浅い労働者の災害の4つのカテゴリー別の安全マニュアルとなっている。
同協会ではこれまで会員企業の労災防止活動を支援するため、さまざまな図書や資料を作成してきたが、今回はより現場の実情を踏まえた支援が必要との認識から、事故の型別に事故事例と対策を掲載したコンパクトなものとして作成した。…
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