嚥下力を発音で確認 シニアの口腔機能維持へ 高知県・マニュアル
2024.03.19
【労働新聞 ニュース】
高知県は、加齢による心身の虚弱(フレイル)を防ぎ、従業員が健康的に長く働き続けられるようにする企業の取組みを後押しするため、「オーラルフレイル予防マニュアル」を作成した。
咀嚼力や滑舌の低下など、口腔機能の衰えを指すオーラルフレイルは、フレイルの入り口とも呼ばれている。放置すると摂食・嚥下障害につながり、フレイルや要介護状態を引き起こす。マニュアルでは、高年齢労働者が多い職場などで健康講話を行う場合を念頭に、予防策をまとめた。
口腔機能を確認する方法として「パタカ測定」を勧めた。「パ」「タ」「カ」を各5秒間繰り返し発音するもの。たとえば「カ」は食べ物を食道に送る舌後方の機能を確認できる。発音が1秒間当たり6回未満の場合、口腔体操や歯科医院の受診が必要とした。舌回し運動など、簡単に実践できる体操を紹介している。
令和6年3月18日第3441号4面 掲載