【ズームアップ】農業機械の災害防止積極化 厚労省/規制検討を開始 農水省/対策で共有進める
2024.03.27
【安全スタッフ ズームアップ・スポット・トピックス】
農業機械の災害防止に向けた動きが活発化している。厚生労働省は、新たに「農業機械の安全対策に関する検討会」を立ち上げ、車両系農業機械に関する安全対策などについて議論を開始。農林水産省は、このほど開いた農作業安全対策全国推進会議で、農業機械メーカーによる安全対策の取組みを共有した。
厚労省によると、農業における労働災害は増加傾向にある。令和4年の休業4日以上の死傷災害は1461人で、死亡災害については近年10~20人程度で推移しているが、労働者10万人当たりの死亡者数は全産業計の2倍を上回る状況にある。
死亡災害の内訳をみると、労働安全衛生法令で規制されていない自走可能な農業機械による災害が毎年発生。農業全体に関しては、農業経営体数が年々減少しているものの、法人経営体数は増加しており、農業労働者も増加傾向にあるという。
このため、検討会では、農業機械のユーザー、メーカーなどからヒアリングを実施し、安全対策を講じるべき農業機械の対象や、安全対策として必要な措置などについて話し合いを進めるとした。ちなみに、規制対象の候補には、…
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2024年4月1日第2447号 掲載