【ズームアップ】事業場の火災増加で点検要請 福井労基署ー発生要因をチェックリストに 水戸労基署ー原子力施設へ管理強化求める
2024.04.10
【安全スタッフ ズームアップ・スポット・トピックス】
事業場での火災が増加傾向にあるとして、各地の労働基準監督署が注意を呼び掛けている。福井労基署は今年2月、管内の事業場へチェックリストによる点検を要請。引火性の物の近くでの火気取り扱いや溶剤を拭き取ったウエスの保管、電気機械の被覆の損傷など、過去に火災発生の要因となったポイントを示し確認を求めた。水戸労基署は管内の原子力施設で火災が相次いだことから、安全管理者による作業場所の巡視徹底を指示している。
溶接の火花がスプレーガスに引火
福井労基署は今年2月19日、福井県労働基準協会福井支部、テクノポート福井企業協議会宛に火災対策に関する要請を行った。福井県内では昨年、火災により計6人が休業4日以上の労働災害に被災。製造業の事業場でスプレー式のほこり飛ばしを使って掃除作業中、近くの溶接作業で発生した火花にスプレーのガスが燃え移り4人が休業するケガを負う災害が起こったほか、建設業の事例では、作業員が倉庫内で溶接中に発生した火災で死亡している。
過去20年の統計を見ると、…
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2024年4月15日第2448号 掲載