【特集1】「新瞬間KYT」で危険感受性を向上 背後要因別災害シナリオ考える リスク低減活動の新たな切り口に/日油愛知事業所
2024.04.10
【安全スタッフ 特集】
日油㈱愛知事業所(愛知県武豊町)では、「コミュニケーション」や「作業環境」などの背後要因から想像力を働かせて災害シナリオを組み立てる「新瞬間KYT」を通じて「考える力」を養う。その前提としてのなぜなぜ分析を通じた背後要因知識拡充教育にも取り組んだ。背後要因はリスク低減活動でのリスク抽出の切り口としても活用し、効果的な職場改善につながっている。
〝気付力〟高める教育を展開
機能材料やライフサイエンス、化薬などの事業を展開する総合化学メーカーの日油㈱。火薬類や有機過酸化物などの安全な取扱いが必要とされる化学製品を多数製造する愛知事業所では、従業員一人ひとりの危険感受性の向上・維持を目指した活動に日々努めている。愛知事業所環境安全管理室の小島幸也主査に話を伺った。
同事業所が感受性の高い状態と考えたのは、リスクを発見するための「気付力」、リスクの大きさを正しく評価する「分析力」、予想される悪い結果を避ける「行動力」の3つが揃った状態。日々の安全衛生活動を通じて、これら3つをバランスよく高めてきた。なかでも、職場や作業に潜むリスクを見つけ出す「気付力」を高める教育には特に力を入れている。
2018年度から始めた活動は、事故災害の背景にある〝背後要因〟に関する知識を拡充するもの。発案のきっかけは、危険感受性を高める方法を模索するなかで出会った…
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2024年4月15日第2448号 掲載