【特集1】手元足元に要注意 5Sで安全を確保 要注カード使い勘所教える レール溶接作業の転倒予防へ/㈱全溶

2024.04.26 【安全スタッフ 特集】
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 レール溶接工事を専門に行う㈱全溶(東京都練馬区)は、作業中に発生する「手元・足元」での災害防止を図っている。要注カードを使って現場の災害事例を共有するとともに、社内では5S活動を強化。職場環境の向上に努める取組みは、安全面だけに限らず、採用面でも良い成果が生まれている。

夜間作業の転倒リスクに対処

 鉄道保守のなかでもレールの溶接という特殊な技術による工事を専門とする同社。「安全と品質の確保」を企業経営の根幹に掲げ、社会を支えるインフラである鉄道の安全・安定輸送に日々貢献している。

 安全にレールの溶接作業を進めるうえで特に重要なのは足元。列車の運行が終わったあとの夜間作業になるため、昼間よりも視界が悪く、砂利などに足を取られてつまずくリスクは高まる。機材を積んだ台車をレールに乗せて運ぶ際にバランスを崩したりと、準備や片付けなど作業手順のない前後作業の最中に転んでケガをするケースも少なくない。

 類似災害を防止するために作業場所の整理整頓を励行するとともに、過去に発生した災害の注意点をまとめた「要注カード」を活用する。「要注カード」とは、親会社である東鉄工業㈱で行われている安全活動で、…

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2024年5月1日第2449号 掲載
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