ごみ処理機械に巻き込まれ死亡 熊谷労基署・送検
2024.04.30
【労働新聞 ニュース】
埼玉・熊谷労働基準監督署(小暮健一署長)は、昨年8月に発生した死亡労働災害に関連して、リサイクル事業を営む㈱エコスファクトリー(埼玉県本庄市)を、労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いでさいたま地検に書類送検した。プラスチックごみを固めた資源ごみの塊をほぐす機械の調整作業を労働者に行わせる際、機械の運転を停止させなかった疑い。
同社の工場では、大きさが約1立方メートルの資源ごみの塊を機械に投入し、ばらばらにほぐす作業工程があった。被災した労働者は別の作業を担当していたが、ごみをほぐす機械に詰まりが発生したため、災害発生当時は複数人で詰まりを解消する作業に当たっていた。ごみの上に乗り、踏んで押し込んでいたところ、誤って機械の中に滑り落ち、回転している刃に下半身を巻き込まれ、死亡した。
【令和6年3月18日送検】
令和6年5月6日第3447号4面 掲載