【特集1】腰痛予防へ 作業負荷を軽減 作業台の改良で中腰姿勢改善 運搬見直し重量物上げ下げゼロに/㈱ササキ
2024.05.28
【安全スタッフ 特集】
社員の腰痛予防へさまざまな取組みを推進している㈱ササキ(本社:山梨県韮崎市)では、現場発の改善活動が成果をあげている。負担のかかる中腰姿勢をなくすため、身長差に合わせて高さを調整できる作業台の改良や、検査工程で製品の運搬方法を見直して重量物の上げ下げをゼロに削減するなど、従業員が働きやすい職場づくりを進めている。
身長差があっても使いやすく
半導体製造装置や工作機械などの産業機器に使われる高信頼性ワイヤハーネスの加工・製造などを行っている同社。従業員の安全と健康の保持、災害と事故の未然防止や心の健康づくりなどを安全衛生管理活動方針に掲げ、コミュニケーションの取れた活気ある職場形成に取り組んでいる。
あらゆる人が安心して働ける職場環境に向けた活動のひとつに、腰痛予防のための改善がある。本社のある山梨本部では、作業台改善のアイデアが、厚生労働省の令和4年度SAFEコンソーシアムアワードのブロック賞を受賞した。ケーブルの被覆を剥がす機械が設置された作業台は、高さが一定であり、身長の違いで腰をかがめたり、背伸びをして不安定な姿勢になっていた。長時間の作業で腰の負担を感じる声もあり、高さを自由に変えられるよう改造を施した(改善事例①)。…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
2024年6月1日第2451号 掲載