【特集2】全員が荷の状況 常時無線で把握/旭化成ホームズ
2024.06.11
【安全スタッフ 特集】
ハウスメーカーの旭化成ホームズは、重大災害の撲滅を目指して、「吊荷の下に入らない(TSH)活動」を展開している。職長とクレーンオペレーターの間で交わされる無線機でのやり取りを子方とドライバーにも聞けるようにするため、受信用無線機を配布し、荷の位置や状況を常時把握できるようにした。荷の動きを全員で同時に共有することで、適切な退避行動が可能になるとともに、安全意識の向上にもつながっているという。オペレーターからは「ドライバーとの連携がスムーズになり、荷をつる順番や退避の指示が容易になった」との声が寄せられている。
無意識につり荷の下に…
旭化成ホームズ㈱(東京・千代田区、従業員数7716人〈2024年3月末現在・連結〉)は、旭化成グループの住宅事業を担う事業会社。ヘーベルハウス(戸建住宅)やへーベルメゾン(集合住宅)をはじめとする新築請負事業を主軸としている。旭化成グループでは、「働くすべての人の“命を守る”ことを最優先に考える」という理念のもと、2021年度から全社統一の安全活動「ライフセービング・アクション」(LSA)をスタート。それぞれの事業内容に応じた取組みを実施している。
「吊荷の下に入らない(TSH)活動」(図1)は、旭化成ホームズが、重大な労働災害に直結するつり荷落下による事故防止のために、現場の実態調査に基づいて考案したもの。…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
2024年6月15日第2452号 掲載