【ズームアップ】食品製造業の安全対策強化へ 転倒・機械はさまれ 2大災害減少目指す 宇都宮労基署が新プロジェクト

2024.06.26 【安全スタッフ ズームアップ・スポット・トピックス】
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 栃木・宇都宮労働基準監督署(野澤卓也署長)は、管内での労働災害増加を受けて、今年度から「食料品製造業 安全強化プロジェクト」を展開している。経験の浅い労働者やパート女性の被災が目立っており、機械のはさまれ災害、転倒を〝2大災害〟として設定し、プロジェクトの賛同事業場を募るとともに、緊急対策講習会の開催や事業場トップの安全宣言などを通じて労働災害防止対策の推進を呼びかけていく。

安全教育不足が背景に

 同労基署管内で昨年発生した労働災害は51件で、平成10年以降で最多を記録。近年は高止まりしている状況にある。転倒災害と機械のはさまれ災害が多いことから、プロジェクトではこの2つを食料品製造業2大災害と捉え、事業場での対策推進を図るとしている。

 管内には176事業場の食料品製造事業場(令和3年集計時)があるが、管理体制が十分でない同一事業場で複数の労働災害が発生している傾向も見られる。労働者10人以上の食料品製造事業場宛にプロジェクトへの参加協力文書を送付。5月23日には…

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2024年7月1日第2453号 掲載
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