福井労働基準監督署は、降雨期と災害復旧工事の労働災害防止のポイントをリーフレットにまとめた。

　県内では昨年、集中豪雨によって河川や道路が被害を受け、復旧工事中に労働災害の危険があるとして労働災害への注意喚起を図っている。復旧工事で過去に発生した災害として、軟弱な地盤での掘削作業中の地山崩壊や、調査点検のために近づいた地山からの岩石の落下、重機が傾いて労働者が下敷きになった事故などを紹介。土砂災害防止対策では、事前調査の実施と作業計画の策定、点検者の指名と地山の監視を行うよう説明している。土砂崩壊防止では、土止め支保工や落石防護柵の設置、避難方法の周知、掘削面の適切な勾配の確保などを示している。