【特集2】緊急パトで熱中症予防を啓発 早めの時期から対策徹底求める/東京労働局
東京労働局(美濃芳郎局長)は、熱中症による労働災害が昨年過去最多となったことを受け、5月から熱中症予防の取組みを強化している。5月21日には都内の建設工事現場で熱中症対策緊急パトロールを実施。WBGT値に応じた作業管理や熱中症リスクを下げるための設備、休憩場所の整備などの対策を確認している。本格的な夏を迎える前からの対応が必要とし、ミストや足水、かき氷の無料配布などの取組みが進められていた。
過去最多発生で警戒強める
管内では昨年、熱中症による労働災害が110人となり、過去最多を記録した。早期から対策を徹底するため、熱中症予防に重点を置いた現場パトロールを初めて実施し、暑熱を緩和する措置を確認するとともに対策徹底を呼びかけた。
巡視場所となった月島三丁目北地区第一種市街地再開発計画(施工:五洋建設㈱東京建築支店)では、WBGT値を下げるための送風機やミストシャワーのほか、作業エリアの一角に「冷感コミュニケーションスポット」と名付けた〝足水〟のプールを設置。一息入れながら涼を取る工夫を講じていた。また、身体を内側から冷やせるように休憩所にかき氷マシンを置くなど、さまざまな取組みで作業員の体調を気遣っていた(以下に同現場の熱中症予防の取組みを掲載)。
巡視を終えた岡田直樹労働基準部長は、現場の安全活動に取り組む職長会を激励し、「積極的な熱中症対策を行っている様子を確認できた。今年も例年以上の暑さが予想されているので、…
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