天窓踏み抜き墜落死 歩み板設けず建設業送検 名古屋東労基署
2024.07.30
【労働新聞 ニュース】
愛知・名古屋東労働基準監督署(山本祥喜署長)は、昨年12月に労働者が天窓を踏み抜いて墜落死した労働災害に関連して、太陽光発電設備工事業を営む㈱エコライフ・インターナショナル(東京都豊島区)と同社の工事責任者を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで、名古屋地検に書類送検した。屋根上で作業を行わせる際に、体重などの荷重を分散させるための歩み板を設けるなど、踏み抜きを防止するための措置を講じていなかった疑い。
災害は製造業の工場(愛知県名古屋市)における太陽光発電設備工事現場で発生した。62歳の労働者が、工場のスレート屋根上で測量作業を行っていたところ、プラスチック素材の天窓を踏み抜き、約4mの高さから墜落し、全身を強く打って死亡した。
同労基署は、「天窓だけでなく、踏み抜き事故が生じやすいスレート部分にも幅30cm以上の歩み板などの踏み抜き防止措置が必要だったが、講じていなかった」と話している。
【令和6年7月11日送検】
令和6年8月5日第3459号4面 掲載