4割超で違法残業 「月100時間超」が3割に 厚労省

2024.08.05 【労働新聞 ニュース】
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 厚生労働省は、長時間労働が疑われる事業場を対象に令和5年度に実施した監督指導結果を公表した。対象となった2万6117事業場のうち、44.5%に当たる1万1610事業場で違法な長時間労働を確認し、是正勧告書を交付している。

 監督指導は、時間外・休日労働時間数が月80時間を超えていると考えられる事業場や、過労死などの労災請求が行われた事業場を対象に、労働基準監督署が実施した。36協定で定めた限度を超える時間外労働や、上限規制に抵触する長時間労働などが発覚した事業場に対し、是正・改善に向けた指導を行っている。

 そのうち、時間外・休日労働の実績が月80時間を超える事業場割合は48.9%。月100時間超は29.4%に上った。

 監督指導では、労働時間の把握や健康診断を行っていないなど、健康障害防止措置に関する違反も、全体の22.4%に当たる5848事業場で確認した。

令和6年8月12日第3460号1面 掲載
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