「2024年春季労使交渉結果」ニュースまとめ【2024年1~6月】
『労働新聞』で配信したニュース記事の中から、2024年上半期に公開した記事のなかから、「2024年春季労使交渉結果」に関する記事をまとめてご紹介します。
ベア1.5万円弱に 先行大手の9割が満額 金属労協・集中回答日
自動車、電機など金属製造業の5産別で構成する金属労協(金子晃浩議長)によると、大手を中心としたJC共闘の集計対象54組合のうち、集中回答日の3月13日の昼までに回答を引き出した48組合の賃金改善分(賃金構造維持分を除いたベースアップ等)は、単純平均で1万4877円となった。
1.6万円台を維持 中小のベア分3%超に 連合第2回集計
連合は3月22日、春季生活闘争の第2回回答集計を発表した。定期昇給相当分を含む賃上げ総額(加重平均)は、1万6379円、率では5.25%となった。
中小1.2万円に 過半数妥結もベア3%超 連合・第3回賃上げ集計
連合が4月2日現在でまとめた第3回回答集計によると、規模300人未満の中小組合の賃上げ総額は加重平均で1万2097円、率では4.69%となった。
ベア1万円に届かず 前年比3300円増 本紙集計
本紙が把握・掲載してきた賃上げの最終集計(4月12日現在)によると、平均賃金方式に基づく賃上げ総額(定期昇給分を含む)は、347組合の単純平均で1万3850円となった。
24年度のベア実施企業7割 財務省調査
2024年度にベースアップを実施した企業は7割――財務省は、全国の1125社に実施した賃上げ動向に関する調査の結果をまとめた。23~24年度の動向を複数回答で聞くと、賃金表などの改定により賃金水準を引き上げるベースアップを行った企業は70.7%で、前年結果の64.4%を6.3ポイント上回った。
大手の賃上げ額 平均1.9万円 経団連集計
経団連の集計によると、今年の春季労使交渉における賃上げの平均回答・妥結結果(加重平均)は、額で1万9480円、率では5.58%だった。
賃上げ率は3.62% 会員企業の実態を初調査 日商
日本商工会議所(小林健会頭)は、会員企業に初めて実施した賃金引上げ額に関する調査の結果を取りまとめた。2024年の正社員の賃上げ額(月給)は加重平均で9662円となり、賃上げ率は3.62%だった。
中小・平均回答額 1万400円で大手と1万円差 経団連・集計
経団連の春季労使交渉に関する第1回集計によると、従業員500人未満の中小企業における回答額(加重平均)は1万420円、賃上げ率は3.92%だった。
ベア分で1万円超に 定昇込み33年ぶり5%台 連合・最終集計
連合(芳野友子会長)は7月3日、2024年春季生活闘争の最終集計を公表した。定期昇給分込みの賃上げ額は1人平均1万5281円、率では5.10%だった。
パート時給は63円増 UAゼンセン 妥結状況
繊維・流通・サービスなどの労働組合が加盟するUAゼンセン(松浦昭彦会長)は、7月1日時点での妥結状況を集計した。正社員組合員の平均妥結額(加重平均)は総額で1万4484円(4.95%)、ベースアップなどの賃金引上げ分は1万487円(3.40%)となっている。