【特集1】「チャレンジ表彰」が改善引き出す 報告電子化しフィードバックを強化 意見伝えやすい職場風土へ/花王鹿島工場

2024.09.10 【安全スタッフ 特集】
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 花王㈱鹿島工場では、独自の改善提案システムで現場の声を拾い上げ、働きやすい職場の実現につなげる活動に力を入れている。アイデアの提案から実現までを円滑化し、「いいね」やコメントで提案者へのフィードバックを徹底。さらに、「鹿島チャレンジ表彰」の制度で、提案件数上位者や改善の実施に貢献した社員を報奨し、活動の促進を図った。また、“安全団結時間”の現場訪問やラウンドテーブルなどによるコミュニケーションの機会を増やし、意見を出しやすい職場風土の形成に努めている。

製造現場との意思疎通を重視

 茨城県神栖市の鹿島臨海工業地帯にある花王鹿島工場は、同社のケミカル供給拠点として、外販用の工業用製品、食油製品、社内向けに洗剤原料を製造している。工場が目指すべき姿に、「チャレンジでき、“自分らしくいられる”職場」「風通しの良い、“One Team”の職場」「家族、友人、社会に誇れる職場」の3つを掲げ、ストレスフリーオペレーションの実現、心理的安全性の向上、ESG(環境・社会・ガバナンス)活動の推進に力を入れている。

 活動のなかで重要視するのが、管理職と製造現場メンバーや協力会社との間のコミュニケーション。現場の声に真摯に耳を傾けながら、業務改善を通じて働きやすい職場を形成してきた。現場の声を引き出す仕組みのひとつに、全社で運用する改善提案システムがある。報告フォーマットと管理を電子化し、提案提出から解決までを円滑にしている点が特徴だ。システム上で一元的に管理することにより、改善の進捗状況を把握しやすくし、情報共有も容易にしている。

「いいね」ボタンでリアクション

 提案内容は、安全・衛生、環境改善、品質改善、設備改善、業務改善、作業改善に関するもので、改善できそうな箇所に気づいた社員は、現在の状況と提案内容、予測効果(コスト削減活動の場合は削減金額)をいつでも入力できる。提案された内容について、職制(工場長、部長、課長)が実行可否の検討と承認を行い、設備技術部門と協議をしながら改善を…

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2024年9月15日第2458号 掲載
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