水位急上昇で2人流され死亡 下水道工事の安全対策徹底求める 国交省
2024.10.09
【安全スタッフ ニュース】
国土交通省水管理・国土保全局は、雨水が流入する下水道管路内の工事で安全対策を徹底するよう、都道府県や市町村などの工事発注者に通知した。今年9月19日に神奈川県相模原市内の工事現場で作業者2人が流された事故を受けたもの。近年、下水道管路内で水位の急上昇するリスクが大きくなっているとして適切な対応を求めている。
通知では、同省が2008年に定めた「局地的な大雨に対する下水道管渠内工事等安全対策の手引き(案)」を参考に、降雨が予想される場合の工事中止や作業員の迅速な退避などの徹底を指示した。
事故は、地下10mに埋設された下水管内の工事作業中に発生したもので、急な豪雨により水位が上昇し、避難に遅れた2人が死亡している。工事を発注した相模原市では事故後、緊急安全講習会を開催。発注業務に携わる職員と建設業者を対象に、労働災害防止の注意点などを説明した。
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