【特集1】Do it now 「今やろう」で危険の芽を摘む 災害・事故事例検討し〝約束事〟決定 一人KY促進へ一斉唱和も/岩田地崎建設㈱東京支店
岩田地崎建設では、労働災害撲滅を目指して4つの運動を重点的に実施している。「Do it now運動」は、他現場の災害事例をもとに、予防的観点から約束事を決定。スピード感のある対応で危険の芽を摘み取っている。「ヒヤリハット情報共有運動」では、ヒヤリとした事例の背後にあった問題点を改善するとともに災害・事故を回避できた理由を聞き取る。墜落、挟まれなどの防止へ確認項目を設定し、指差呼称を励行する「一人KY運動」、対話を目的とした巡視で作業環境向上につなげる「コミパト」とあわせ、安全意識向上を図っている。4つの運動について同社東京支店に話を伺った。
「自分ならどうする?」と問いかけ
岩田地崎建設では、「Do it now(今やろう)運動」「ヒヤリハット情報共有運動」「コミパト運動」「一人KY運動」の4つを全社で取り組む「災害防止独自運動」と位置づけ、労働災害防止活動を展開している。運動のひとつである「Do it now(今やろう)運動」は、他現場で発生した災害事例をもとに、「自分たちならどう防ぐか」を考え、現場で具体的に実施する行動へと落とし込むもの。もともと「たら・なら運動」と呼んでいたが、よりスピード感のある改善と是正、先行的予防措置に結び付けるため2020年から現在の名称に改めた。
同社が施工に関わる工事現場で労働災害が発生した際、その情報は速報として本社と支店の安全品質環境部と部署長・役員などへ報告され、電子掲示板などで社内共有される仕組みとなっている。「Do it now運動」では、各現場がこの情報を活用し、…
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