労働時間違反が最多 運送業で安全基準を逆転 徳島労働局
2024.10.21
【労働新聞 ニュース】
徳島労働局(竹中郁子局長)は、令和5年に実施した監督指導結果を公表した。運輸交通業では労働時間に関する違反が最も多く、違反率は25.4%に上り、前年から9ポイント増加した。前年トップだった安全基準に関する違反率は9.9%となり、5年は逆転した。
運輸交通業では、71事業場に監督指導を行った。うち何らかの労働基準関係法令違反を確認したのは51事業場で、違反率は71.8%となっている。
同労働局監督課は、「今年4月に時間外労働の上限規制が適用されている。違法な時間外労働がないか、引き続き重点的に確認していく」と話している。
監督した全1712事業場のうち、1099事業場(64.2%)で法違反がみられた。違反の種類別に主な違反率をみると、高い順に安全基準が17.7%、労働時間が12.0%、年次有給休暇管理簿が10.9%となっている。
令和6年10月21日第3469号4面 掲載