【特集2】イラストで54の事故事例示す 日めくり感覚で毎日事故に向き合い原因と再発防止を簡潔に理解/日本半導体製造装置協会
2024.10.29
【安全スタッフ 特集】
(一社)日本半導体製造装置協会(SEAJ)は、クリーンルーム内で起きた多様な事故をイラストにし、「直接原因」「背景」「再発防止」の3つの視点から簡潔にまとめた「日めくり事故事例集」を作成・配布している。グレーチング開口部への転落、装置間の配線ケーブルにつまずき転倒、ドラフター作業時のフッ酸蒸気吸引など、54事例に上る。職長教育や朝のミーティングにおけるKYTなどで活用されており、慣れによる気のゆるみや風化の防止に役立っているという。英語、中国語、韓国語版などがあり、海外の拠点でも重宝されている。
部品交換で高熱部に触れる
半導体・液晶パネル製造装置関連企業を会員とする全国団体である同協会は、1985年に大手の半導体装置メーカーとFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置メーカーが集まり、任意団体として発足(2012年に一般社団法人に移行)。今年で創立39年となる。会員数は正会員33社、賛助会員205社。現在、半導体業界が拡大するなかで、特に人材派遣やロジスティクス関連企業の会員が増えているという。
事業内容は、市場動向の調査研究や、年2回の需要予測の発表。教育セミナー、技術の調査研究、標準化の推進などに注力している。安全に関しては、3つの専門委員会で構成される…
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2024年11月1日第2461号 掲載