36協定なく100時間超 再違反の菓子工場送検 横浜北労基署

2024.11.11 【労働新聞 ニュース】
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 神奈川・横浜北労働基準監督署(哘崎雅夫署長)は、36協定の締結・届出がないまま過労死ラインを超える時間外・休日労働をさせたとして、パン・菓子製造業の三ッ和商事㈱(神奈川県横浜市)と同社取締役管理部長を労働基準法第32条(労働時間)違反の疑いで横浜地検に書類送検した。時間外労働は最長の者で月114時間20分に上っていた。

 令和5年10月1日~12月1日の期間に、労働者5人に対して違法な時間外労働を行わせた疑い。とくに長時間労働が顕著だった期間を立件した。労働者5人は全員、製造業務に携わっていた。

 同労基署によると、同社は過去にも36協定の締結・届出がないまま時間外労働をさせていたとして、是正勧告を受けていた。「36協定に関する違反が繰り返されたことに加え、過労死ラインを超える長時間労働を確認したことから、送検に至った」と話している。

 同社は勤怠管理システムを利用し、1分単位で労働時間を把握していた。時間外・休日労働の割増賃金も、システムで把握した労働時間に基づき、支払っていた。

【令和6年10月11日送検】

令和6年11月11日第3472号4面 掲載
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