みかん倉庫換気せずCO中毒に 浜松労基署・送検
2024.11.18
【労働新聞 ニュース】
静岡・浜松労働基準監督署(松本政浩署長)は、密閉状態のみかん倉庫内でフォークリフトを使用していた労働者が一酸化炭素中毒で死亡した労働災害に関連して、みかん農家の外山ファームの個人事業主(静岡県浜松市)を労働安全衛生法第22条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで静岡地検浜松支部に書類送検した。
労働者は今年3月19日に、プラスチック製の果実用コンテナを倉庫の奥に運搬する作業を行っていた。フォークリフトの排気ガスにより、一酸化炭素中毒を発症している。
事故発生当時、みかん倉庫内の換気扇には板が張られて機能しておらず、窓も閉め切られていた。同労基署は、「倉庫内の温度や湿度を保ち、みかんの品質を確保する目的で、換気を行っていなかったとみている」と話している。
【令和6年11月1日送検】
令和6年11月18日第3473号4面 掲載