【特集2】9割が行動変容へ 乗務員の睡眠状況改善 待ち時間2分台になった事例も 運輸デジタルビジネス協がフォーラム
(一社)運輸デジタルビジネス協議会(略称:TDBC)は、事業会社とサポート企業の協働による課題解決の成果を公表する「TDBC Forum 2024」を開催した。乗務員の睡眠状況を改善する実証実験で、9割で行動変容が起こったという良好な結果が得られた事例や、安全支援ツールで乗務員が自らファインプレーを動画で共有している事例、荷物の積み降ろす場所の予備バースや荷役作業の改善などを徹底し、バース予約で荷主都合の待ち時間を2分台にできた事例などを紹介している。
3割超が睡眠をより確保
同協議会は、安全や教育など共通の課題を持つトラック、タクシー、バスなどの事業者が、さまざまなソリューション、技術を提供できる企業と協力・連携して課題解決に当たることを目的に設立。運輸事業者の大部分を占める中小零細企業、個人事業主をサポートできる体制づくりに努めている。その成果報告であるTDBC Forumは今年で7回目となる。一部採録をお届けする。
今回の事例発表では、健康経営の推進と健康課題解決WGにおいて、「健康経営と睡眠問題・乗務員の睡眠を守るには、どのような課題があるか?」というテーマで、実証実験の結果などが報告された。
眠気解消サービス「Nemielu」を開発・運営する㈱ネミエルの協力の下、ドライバーの睡眠改善を目的とした眠気測定とカウンセリングを実施。実証実験に参加したのは、㈱SHINKOロジと茨城乳配㈱の2社で、各企業10人ずつが対象となった。1週間に1回5分程度の眠気チェックを行い、そのデータをもとに2週間に1回アドバイスを行うこととした。
考察によると、…
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