不安全除く指導強化 経験3年未満で死亡多発 兵庫労働局
2024.12.16
【労働新聞 ニュース】
兵庫労働局(赤松俊彦局長)は、入職してから3年未満の労働者が死亡する災害が相次いだことから、労働災害が多発する年末年始にかけ、防護カバーや安全通路などを確認し、機械や作業空間の不安全状態をなくすよう指導を強化する。実際に発生した災害では、再雇用を経て従来とは別の作業に従事するようになった労働者や、セカンドキャリアとして入職した労働者が被災するケースが相次いでいる。
今年10月末までに発生した死亡災害は27件で、前年同期比8件増加した。同労働局安全課によると、7月までに発生した19件のうち、経験期間3年未満の被災が4割を占めている。「労働者自身の不安全行動を防ぐような教育はもちろんだが、担当者が変わっても、被災しないような取組みを強く呼び掛けていく」(安全課担当者)と話している。
令和6年12月16日第3477号4面 掲載