「勘違い」でのカスハラ最多 空ハン協調べ
2024.12.17
【労働新聞 ニュース】
空港で地上支援業務を行う事業者を会員とする空港グランドハンドリング協会(服部茂会長=ANAエアポートサービス㈱代表取締役会長)は、会員企業の従業員に実施したカスタマーハラスメントに関する実態調査を取りまとめた。旅客へのサービス・インフォメーション業務に従事する従業員のうち、カスハラ被害を経験した2368人にそのきっかけを聞くと、「苦情者の勘違いや思い込み」が最多の532件に上った。次いで、「手荷物などの汚損、紛失」が235件だった。
調査は今年6~7月に実施し、空港内でかかわる航空会社や旅客などからのカスハラ被害の状況を聞いた。同協会は調査結果を基に、今年度中にカスハラ対策ガイドラインを作成する考えだ。カスハラに該当する事例や現場での対応方法、被害に遭った従業員へのケアの方法などを盛り込む。
令和6年12月16日第3477号3面 掲載