年960時間の“中間確認”促す 運送業へ点検表作成 三田労基署・上限規制対応

2024.12.19 【労働新聞 ニュース】
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「いつの間にか違反」防ぐ

 東京・三田労働基準監督署(河村直子署長)は、今年4月に自動車運転者に適用された時間外労働の上限規制遵守に向け、「中間点検チェックリスト」を作成した。月ごとに時間外労働が最も長かった労働者の実績を記入していくもの。年度末に向け、特別条項付き36協定を締結している場合の年間上限960時間を超えるペースの時間外労働になっていないかを確認できる。自動車運転者には、36協定の単月100時間上限や、複数月平均80時間上限の規制が適用されないことから、「年間上限の意識が希薄なまま、いつの間にか年間上限に迫ってしまうことを防ぐ」(同労基署担当者)ため、チェックリストで意識付けを図る。

 今年4月以降、自動車運転者にも時間外労働の上限が適用され、原則月45時間、年360時間となっている。一般の労働者には設けられている45時間超の上限回数(年6回)や単月上限などは適用されないが、拘束時間や運転時間の基準となる改善基準告示を遵守する必要がある。

 チェックリストは、トラック、バス、タクシー・ハイヤーの事業者向けに、3種類を作成した。毎月の時間外労働の実績を記入し、…

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令和6年12月23日第3478号4面 掲載
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