「白線」踏まず横断を 冬の転倒防止へリーフ 福井労基署
2024.12.23
【労働新聞 ニュース】
福井労働基準監督署(井関武彦署長)は、転倒災害が多発する積雪の時期を前に、「凍結しやすい場所」への注意を促すリーフレットを作成し、管内事業場に配布している。横断歩道の白線は、道路部分と違って水が染み込みにくく氷膜ができやすいため、白線を避けて歩くよう勧めた。
事業場の駐車場などでは、雪が車のタイヤに踏まれるほか、タイヤの摩擦で磨かれ、非常に滑りやすくなるとしている。会社内に入る際も、靴裏の溝に挟まった雪が凍結していることがあるため、雪を落としてから建物内に入るよう促した。
リーフでは凍結しやすい場所に加え、靴の選び方も紹介した。製造の現場などで多く使われている「水・油用」の耐滑靴は、雪や氷上では滑ることがあるとしている。
同労基署が管轄する福井市では毎年積雪がみられ、積雪量が1メートルを超す年もある。安全衛生課の担当者は、「会社が滑りやすい場所がどこなのかを把握し、従業員に注意喚起を行うことが必要」と話している。
令和6年12月23日第3478号4面 掲載