【特集2】雪崩災害対策を追加し拡充 ポケット造成や予想システム 経産省・鉱山災害防止で優良事例集の活用促す
2025.01.10
【安全スタッフ 特集】
経済産業省は、「鉱山災害を防止するためのハードとソフトの優良事例集」を作成し、毎年度事例を追加している。現在までに延べ160事例以上の取組みを見ることができる。令和5年度は、切羽における雪崩災害リスク低減対策を新たに盛り込んでいる。ベンチ2段分(24m)の雪崩ポケットの造成、切羽の積雪状況や雪崩発生の有無、雪崩の可能性を把握するカメラ監視と雪崩予想システムなどを紹介。現場での活用を呼び掛けている。
切羽で雪崩ポケット造成
事例集は、保安検査などの機会を通じて収集した各鉱山の現場での取組みを経済産業省産業保安グループがまとめたもの。平成25年度に中部、近畿、沖縄管内の鉱山の協力を得て作成したものをベースに、平成26年度から毎年度、全国の鉱山からの事例を追加し、「ハードとソフトの優良事例集」として経産省本省と各産業保安監督部のホームページで公開している。鉱山災害の原因はヒューマンエラーによるものが多く、災害を防止するための対策はハード面だけでなくソフト面も重要との認識が込められている。
令和5年度版に新たに追加されたのは、…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
2025年1月15日第2466号 掲載