2件の労災隠し送検 立入調査時に虚偽陳述も 青森労基署

2025.01.27 【労働新聞 ニュース】
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 青森労働基準監督署(岩渕稔署長)は、労働者死傷病報告を遅滞なく提出しなかったとして、労働安全衛生法第100条(報告等)違反の疑いで、㈲川越林業(青森県青森市)と建設業の㈱田代工業(同市)および各代表者の計2社2人を青森地検に送検した。川越林業は、昨年3月に発生した労働災害の報告を12月まで提出しなかった疑い。さらに同年7月に同労基署から立入調査で質問を受けた際、労災発生の事実はないと虚偽の陳述をした疑いも持たれている。

 災害発生当時、労働者はダンプの荷台上で木の枝の積込み作業を行っていた。荷台から墜落し、第一腰椎を骨折する休業見込み約2カ月のケガを負った。

 田代工業では、5年10月に、自ら伐倒した木が頭部に直撃し、労働者が首の環椎を骨折して休業見込み約1カ月のケガを負う災害が発生していた。災害発生から1年以上経過した6年11月まで報告を提出していなかった疑い。

【令和7年1月7日送検】

令和7年1月27日第3482号4面 掲載
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