石綿含有物を取引先に譲渡 愛知労働局・送検
2025.02.04
【労働新聞 ニュース】
愛知労働局(小林洋子局長)は、石綿含有物を不適切に貯蔵し、取引業者に譲渡したなどとして、産業廃棄物収集運搬業者のサーライン㈱(愛知県名古屋市)と同社代表取締役を労働安全衛生法第55条(製造等の禁止)違反などの疑いで名古屋地検に書類送検した。さらに、労働者の健康障害を防止するために必要な措置を講じなかったとして、同法第22条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いでも立件している。
違反は、取引業者による情報提供から発覚した。同社は令和5年8月10日以降、石綿が含まれているスレートなどを、堅固な容器の使用または確実な包装をすることなく貯蔵した疑い。同月24日には、労働者に法令上必要な呼吸用保護具を使用させず、石綿が含まれるスレートを重機で破砕させていた。10月12日~12月18日には、破砕した石綿含有物を取引業者に譲渡している。
【令和7年1月16日送検】
令和7年2月3日第3483号5面 掲載