【特集2】復旧・復興工事災害50例示す 建災防が作成
2025.03.11
【安全スタッフ 特集】
建設業労働災害防止協会は「復旧・復興工事で発生した災害事例集」を作成した。10年以上にわたり収集した災害事例から代表的な50例を取り上げたもので、堆積竹木をかき上げる作業でバランスを崩して土手下に転落した事例や、がれきの選別作業で角材につまずいて転倒した事例などを紹介。イラストを使い、災害発生状況、原因、対策を解説しており、安全衛生教育への活用を呼び掛けている。
がれき選別中に転倒
事例集を取りまとめたのは、建災防の自然災害関連工事安全衛生支援センター。東日本大震災、熊本地震をきっかけに、岩手県、宮城県、福島県および熊本県で、厚生労働省から委託を受けて自然災害からの復旧・復興工事の安全衛生を確保するための事業を実施しており、令和4年度からは、これまでの取組みを通じて蓄積された安全衛生対策のノウハウなどを生かして全国に事業を展開している。
今回の事例集は、安全衛生教育の資料として配布してきた災害事例の中から、墜落・転落や転倒など典型的な50例を再編したもの。類似の労働災害を繰り返すことのないよう広く活用を呼び掛けている。
堆積竹木をかき上げる作業中にバランスを崩して土手下に転落した事例は、…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
2025年3月15日第2470号 掲載