カード使って職場改善話し合う 過労死研究の成果を発表 安衛研
2025.03.08
【安全スタッフ ニュース】

「働きやすさと働きがいの追求」をテーマとしたシンポジウムには、オンラインを含めて約200人が参加。「先進的な取り組みが参加者の方々のプラスになれば」と高橋正也センター長(写真)
(独)労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所は3月5日、過労死等防止調査研究センターによる研究成果発表シンポジウムを開催した。
近年の研究のなかから、脳・心臓疾患による労災認定件数の多い運輸業への対策実装として行ったカードゲーム式の職場改善事例を紹介している。「荷主・納品先からの無理な要求について対応策を話し合う」「連続6時間以上の睡眠をとるための工夫を話し合う」といった働きやすい職場づくりへ向けた具体的行動を書いたカードを使い、ドライバー同士がゲーム感覚で改善の意見を出し合うというもの。社員のアイデアを引き出して行動計画策定へとつながるなど、職場改善に効果が期待できるとした。
シンポジウムでは、不規則勤務者の睡眠を見える化する研究や、社員の働きやすさ向上に努める企業2社からの事例発表なども行われた。
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