硫化水素中毒への注意促す 温泉施設で死亡災害が発生 福島労働局
2025.03.07
【安全スタッフ ニュース】
福島労働局(井口真嘉局長)は、温泉関係施設での硫化水素中毒防止対策の徹底を、福島県温泉協会と福島県旅館ホテル生活衛生同業組合に要請した。
今年2月21日に同県内の温泉関係施設で労働者など3人が死亡した事故を受けたもので、硫黄泉などの硫化水素を含む温泉の関係施設に対して、貯湯タンク内の清掃や源泉からの送湯管内の空気抜きなどの作業前に硫化水素濃度を測定し、濃度が10ppm以下になるように換気を行うことなどを周知するよう求めている。源泉には硫化水素などの有毒ガスが含まれる場合があり、高濃度の有毒ガスを吸い込むことで中毒症状を起こすおそれがある。
換気が困難な状況では労働者に呼吸用保護具を使用させることとし、測定の際には保護具を着用する、離れた場所から測定器を近づけるなど、高濃度の硫化水素に十分に注意する必要があるとした。
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