衛生管理者が活躍する体制を 能力向上支援も課題に 東基連協議会
2025.03.10
【安全スタッフ ニュース】
東京労働基準協会連合会の会員会社などで構成する東基連衛生管理者協議会は、「衛生管理者として、今、求められていること」をテーマにした研修会を開催した。
同協議会の神津進会長が、昨年まとめられた衛生管理者へのアンケート調査結果を説明。職場巡視や衛生委員会の運営、定期健康診断などの職務を行うなかで、兼務による業務多忙で衛生管理に充てる時間が十分に取れない実態や、ノウハウの引き継ぎや後進を育てる環境がないといった悩みの声を紹介した。
衛生管理者が法令に定められた役割を果たすための体制構築とともに、能力向上教育の受講勧奨や情報収集の機会を与えるなどの対応が事業者に求められているとした。一方、行政などが行う対応としては、初任時教育の拡充や衛生管理者同士の交流、連携強化といった支援の必要性を示した。
参加者によるグループワークでは、現場巡視の効果的な進めかたや衛生管理の重要性をどう伝えるかなど日々の業務で感じている課題を出し合い、解決へ向けて情報交換を行った。
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