硫化水素対策を周知 温泉施設の死亡事故受け 福島労働局

2025.03.17 【労働新聞 ニュース】
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 福島労働局(井口真嘉局長)は、今年2月17日に福島市内の温泉関係施設で3人が硫化水素中毒により死亡したとみられる事故に関連して、県内の温泉協会など関係団体に対し、硫化水素中毒の防止対策徹底を要請した。貯湯タンクの清掃など、硫化水素が生じるおそれがある場所で作業を行う前には、硫化水素の濃度を測定するよう求めた。濃度が10ppmを超える場合の十分な換気と呼吸用保護具の使用を呼び掛けている。

 濃度を測定するときは、すでに高濃度の硫化水素が発生している可能性もあるため、保護具を着用した上で測定したり、離れた場所から測定器を近付けたりするよう求めた。硫化水素は、低濃度だと腐卵臭のような独特の臭気があるが、嗅覚を麻痺させる作用があるため、濃度が高くなるにつれて匂いが分かりにくくなる。

 福島県は、県土面積の約半分を占める市町村が豪雪地帯に指定されている。硫化水素は空気よりも重く、雪で地形が変わり窪んだ場所などに溜まりやすいことから、要請では、積雪時の注意も促している。

令和7年3月17日第3489号4面 掲載
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